私達のオリーブ農園は、アンダルシアの心臓部分ともいえる、エキストラバージンオリーブオイルの生産を世界的に先導しているハエン県のグアダルキビールの丘に在ります。8kmにわたり私達の土地を流れるグアディアナ川を水源に、穏やかで静かな環境の中、オリーブの樹を育てています。
国定自然公園であるカソルラとマヒナの山麓にある、この素晴らしい自然環境の中で、自然の生育サイクルに配慮してオリーブの樹を育てることは、代々に渡り受け継がれた私達の使命でもあります。樹が健康で強く育ち、最高の果実を実らせる為に、細部にわたり眼を配り、作業工程を計画立てて育てています。
Castillo de Canena(カネナ城)の社名は、初代から続くバーニョ家が修復、保護している国の文化遺産、カネナ城に由来します。1780年創業の由緒正しい製造業者のひとつです。代々培った知識と最新の技術で、オリーブの風味を損なわず、自社工場にて質の高いオリーブオイルを生産する工程を徹底しています。
世界での輝かしい受賞歴をはじめ、数々のヨーロッパの一流レストランからも高い評価を得ているカネナオリーブオイルですが、Castillo de Canenaのブランドが知られ始めたのは、わずかここ10年ほどのことです。
長女のロサ氏は2003年、「自分は残りの人生どのように生き、どれだけの事をやれるだろうか。」「今までの経験を最大限活かして才略あるものをつくりあげたい。」と思い、長男フランシスコ氏を説得し、家業を継いでいこうと決意しました。
家業を継ぐ事を決めたロサ氏は、「自分達の誇るブランドを作り、他がやっていない生産・収穫方法を確立させ、マーケティングする事が大切」と話し、社名をヴァーニョ家が所持し今も使用しているカネナ城、Castillo de Canena と改めました。
それまでは約220年間、搾ったオリーブオイルを大きなバルク単位で販売していましたが、ロサが長年コカコーラ社で培ったマーケティングのノウハウと父(ルイス氏)・フランシスコ氏の経営力のもと、早くも2年目には賞をとるまでの品質に作りあげたのです。
カネナは20000ヘクタール(東京ドーム430個分)の広大な自社オリーブ農園を保有し、収穫後3時間以内に圧搾。少しでも発酵や劣化が起こらないように徹底しています。
農園にはおよそ280,000本のオリーブ畑を有し、その約70%はピクアル種、約25%がアルベキーナ種、残りが国内でもなかなか栽培されていないロイヤル種です。
カスティージョ・デ・カネナ社は環境を破壊せずに持続可能な開発を続けています。徹底して環境を意識するという企業哲学を守りながら、大規模な3つの太陽光発電装置を農園に設備しています。このソーラパネル装置は、300kwの電力を発電することができ、オリーブ農園の1本1本の木々へ川の水を注水するために必要な全ての電力をこの太陽パネルが担っています。
この持続可能な開発を率先して行うことは、さらに「Integrated Production賞:自然と共存し生産を行っている農家に与えられる賞」を受賞していることとも繋がっています。植物検疫製品の使用を合理化するために、乱雑な除草剤の使用を防ぎ、土地の侵食を減らして土地固有の植物の成長を守るために、農園内すべての植生のメンテナンスを行っています。
巨大かつ豊かなビオトープ(生物空間)でもあるカネナ農園ではオリーブの樹だけでなく、アジア固有のヒノキなどの多様な植物も共存させることで、更なる生物多様性を高める努力が続けれています。
そしてまた植木などの枝刈りは、環境にやさしい燃料として使用できるバイオマスとなっています。カスティージョ・デ・カネナ社は、極めて品質の高いエキストラバージンオイル作りのほかに、地域社会、そして次世代への公約として自然と環境への配慮を徹底することを、固く決心しています。
●商品名
食用オリーブ油
カスティージョ・デ・カネナ
●価格・内容量
★ファミリーレゼルブ
※ピクアル種とアルベキーナ種の2種類。
*100g:993円(税込)
*227g:2.376円(税込)
*454g:4.212円(税込)
*ギフトセット227g×2本→5.184円(税込)
★プレミアムブレンド
アルベキーナ種+ピクアル種+ロイヤル種のMIX
*227g:¥2,916円(税込)
★ファースト・ディ・オブ・ハーベスト
※ピクアル種とアルベキーナ種の2種類。
*227g:¥2.970円(税込)
*ギフトセット227g×2本
¥6.372円(税込)
★ビオディナミ
※ピクアル種とアルベキーナ種の2種類。
*454g:輸入中止
*227g:¥3.132円(税込)
★ロイヤル
*454g:¥5.508円(税込)
★冷燻オリーブオイル
※アルベキーナ種
*227g:¥3,348円(税込)
★メディナセリ
※アルベキーナ種
*340g:¥4,860円(税込)
★アリッサ
※アルベキーナ種
*227g:¥3,780円(税込)
★プランクトン
※アルベキーナ種
*227g:¥8,640円(税込)
●原材料
食用オリーブ油
アルベキーナ種/ピクアル種/ロイヤル種
●保存方法
光を避け、冷暗所で保存して下さい。
●原産国
スペイン(アンダルシア州)
●特徴
「ピクアル種」「アルベキーナ種」「ロイヤル種」など単一のオリーブ種だけを搾って作ったシングルエステートのオリーブオイルです。
※プレミアムブレンドのみ例外
●酸度は遊離脂肪酸の率(発酵の指標)
基準(Extra virginは0.8%以下)⇒カネナは0.1%前後。
酸化の度合いを示す酸度は果実の品質と採油工程の良し悪しを示す指標です。決め手は収穫から搾油までの時間管理。カネナ社は農園と加工所が自社敷地内に隣接しており、速やかに加工されます。
●過酸化物価はオイルの鮮度を示す指標
基準(Extra virgin は20以下)⇒カネナは2〜4前後。
油脂の変質の指標となる過酸化物価。長時間空気にさらされたり、放置することで劣化します。カネナ社のセラーにはエアコン装置が設備され、オリーブオイルは不活性のステンレスタンクに貯蔵されます。
一般的なエキストラヴァージンオイルの黄色っぽいオイルとは異なり、カネナのオイルは自然な深いグリーンが際立ちます。日本人が初めて体験する本物のオリーブオイルの証です。
ポリフェノールの心地良い刺激とともに、オリーブジュースのようなフレッシュな香りと味わいが口一杯に広がります。
その年の気候条件によって毎年変化するオイルの色や味わい、香り。カネナファンの多くはワインのヌーボーを楽しむように、新油の時期を心待ちにしています。
*カネナを初めて試される方
世界各国で絶賛を浴びる黒瓶、赤瓶、ロイヤル、ビオディナミ〜、どれをお選び頂いても、その個性的かつ完璧な風味にきっとご満足頂けます。健康至高の高いお客様が多い当社では、ポリフェノール値が圧倒的に高く有機認証を取得したビオディナミの人気が年々高まっています。ぜひ一度お試し頂ければ、きっとその深い緑とフレッシュな味わいに驚かれることでしょう。
※着色料や香料を添加した高級オリーブオイルの偽装品にご注意。
リノール酸過剰の状態で数十年間突っ走ってきた日本人の健康を取り戻すためには、オリーブオイルへの切替が不可欠です。もちろん亜麻仁油などのオメガ3油も大切ですが、少量を継続するだけで十分賄えるものです。しかし加熱料理やサラダなどに使う油は使用頻度も量も多く、何を選択するかが健康にとって重要な鍵となります。ここ1年ほどイタリア、ギリシア、フランス、アメリカ、ニュージーランドなど、世界中の最高と呼ばれるオリーブオイルを片っ端から入手してテストを繰り返してきました。しかし、その多くは私たちの期待を裏切るものでした。最高品質で有機認証のオリーブオイルを見つけ出すという一見簡単そうな作業は、当初の私の予想を超えて時間とお金のかかるものになってしまいました。
私たちの求める酸度、加工法のレベル、品質などの独自基準で製品を選りすぐっていくと、価格は最低でも454gで5000〜7000円以上することが分かってきました。一般的な有機オリーブオイルの方がはるかに低価格です。しかし、それだけのお金をかけてもすべてがパーフェクトなものには、中々巡り合えません。さらに、有機製品にはそこまで優れた酸度や風味をもつものはありませんでした。昔ながらの石臼加工製品なども調べてみると、加工の際に結構な高温になり酸化が進んでいる製品がかなりある事が分かりました。オリーブは収穫後、1日たつごとに酸化が進む果実です。加工工場を併設し数時間で低温加工できなければ話にならないのです。
オリーブオイルを検索すると「昔ながらの製法、伝統的な製法」という心地よい言葉を何度も目にします。しかし、それらの多くは酸化のすすんだ製品でした。加工後、瓶詰めしたままエアコンも無しの常温で放置されている製品も意外と多いようでした。もちろんオリーブオイル作りには伝統的な手法が功を奏す場面もあります。しかし、できることなら最新設備も活用した方が、美味しく安全で高品質なオリーブオイルを製造できることが理解できました。伝統的な何々家のオリーブオイルは無数に存在します。しかし、その多くは昔のままの品質レベルで、あまり販売数も伸びないために新しい設備を導入できない、開発にコストをかけられないという現実問題を抱えているのです。
今回、マイクロウェイがお届するオリーブオイルは間違いなく世界最高品質といえるものです。農法、加工法、酸度、風味、専門家の鑑定、世界からの評価、経営者の哲学、輸入元の意識、すべてがパーフェクトです。植物油の低温圧搾の際の温度ひとつとっても、60度近い温度が発生するともいわれています。有名企業の中には人間の体温以下の30〜35度の低温圧搾を誇っている会社もありますが、カネナ社は20度以下の低温圧搾に成功しています。オレイン酸の含有量は80%を超えているうえ、残留農薬も完全にゼロ。本来、この品質でこの価格はあり得ないのですが、製造元と輸入元の「本当に良いものを世界中のより多くの人々に提供したい」というポリシーにより実現したものです。一度お試しいただければ、今まで使っていたオリーブオイルを口に入れることが苦痛に感じるかもしれません。なぜなら私たちがそうだったからです。ぜひ本物のシングルエステートオリーブオイルをご堪能ください。※シングルエステートとはひとつの農園で作られたオリーブオイルの事。
アルベキーナ、ピクアルどちらにするか迷った時は?
オリーブオイルの宣伝で「生で摂るのをおすすめ」というのをよくみかけます。これは特に風味が良いのでぜひそのまま試して欲しいという事で、加熱が不向きなわけではありません。カネナクラスの酸度の場合、他のオリーブオイルに比較しても遥かに熱に強いのは確かです。ピクアル種は特に熱に強いことで有名ですが、アルベキーナも加熱料理に使っても十二分に美味しくいただけます。プロの料理家はピクアル種独特の風味を料理に活かすことを好むようです。素人の場合、どちらもフルーティで香りも素晴らしく感じます。優劣つけ難いのが正直なところです。オリーブオイル専門家にうかがうと、日本人はアルベキーナ種のフルーティーさを好むらしいのですが、当社でお客様にテストしていただいた結果では皆さんバラバラでした。(笑)1本1890円ですのでぜひ両方買ってお試しいただければと思います。