スペインは太陽のふり注ぐヨーロッパの最南端に位置し、あらゆる生物を活き活きとさせる恵まれた自然が特色の国です。南北に長く西に大西洋、東に地中海を配する独特の地形は、地域によって異なった気象条件を生み、肥沃な台地を育て豊饒な農産物を生み出します。スペインの人々は地域によって独自の文化をもち、とても豊かな食文化を謳歌しています。そしてその豊かな食も当然オリーブオイル無しでは成り立たないものとなっています。
現在、世界では9億本以上のオリーブ樹が栽培されていますが、多くがヨーロッパの地中海沿岸地域に集中しています。オリーブオイルの世界総生産量は年間200万トンを超え、スペイン、イタリア、ギリシャを始めとするEUがその約75%を占めています。スペインは世界第一位で、収穫年にもよりますが、世界の総生産量の約30%から40%を供給しています。スペインオリーブオイルの美味しさは世界的に高く評価されており、イタリアなどにもその多くが輸出されています。
スペインには、300種にも及ぶオリーブの品種があります。スペインの複雑な地形、気象条件が、バラエティー豊かなオリーブを育むのです。オリーブオイルは、これらの品種を単独で使用したり、様々なブレンドを施して製造されています。市場には多くのオリーブオイルが出回っていますが、その味わいは一言では語れないほど多彩です。今まで日本のオリーブオイルは無難な複数ブレンドが中心でしたが、需要の高まりに比例して今後は単一種の人気が海外同様に高まることが予想されています。
アルベキーナ・コルニカブラ・ピクアル・オヒブランカ・レチン・ピクード・ベルディアル・複数ブレンドなど。