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カドミウム汚染

汚染米

近年、毛髪分析などで体内へのカドミウム汚染が発覚する事例が増えつつあるようです。誰でもできることならカドミウムを全く含まないお米を食べたいと望むのは当然のことです。しかし生産者にすれば毎年新米を収穫するたびに、自腹で検査費用を捻出することはとても大きな負担になるようです。

さらにカドミウム値をお客様に公開することで、数値が上昇した年は売れなくなる可能性も出てきますので、生産者としては非常に難しい問題になります。

食品を通じた日本人の平均的なカドミウム経口摂取量は、欧米諸国における摂取量に比べると高い傾向にあります。また、カドミウム濃度の高いコメを食べ続けた場合、カドミウム摂取量の高い状態が継続する可能性があります。

カドミウムの半減期は10〜30年と非常に長うえ、加齢により上昇する傾向があります。ガンや膠原病の方、腎臓に問題がある方などは注意が必要です。※かつて群馬県、石川県、兵庫県、秋田県、長崎県の一部地域が汚染地域として知られていました。

お米にカドミウムが蓄積する原因

カドミウムの値は肥料や農薬など栽培法だけの問題で上昇するわけではなく、土壌に一番の原因があるとされています。原因について農水省と食品分析センターに問い合わせたところ、以下のような回答をいただきました。

日本には、全国各地に鉛・銅・亜鉛の鉱山や鉱床が多数あり、このような鉱山や鉱床に高濃度に含まれるカドミウムが、鉱山開発や精錬などの人の活動によって環境中(河川・大気など)へ排出されるなど、いろいろな原因により一部の地域の水田などの土壌に蓄積されてきました。

お米などの作物に含まれるカドミウムは、作物を栽培している間に、水田などの土壌に含まれているカドミウムが吸収され蓄積されたものです。特に冠水(田んぼが水に浸かること)によってカドミウムの値が上昇する確率が高まるとのことでした。

土壌に含まれるカドミウムの水稲への移行は、土壌の酸化還元電位やpH等に左右されます。このため、同じ水田であっても、気象状況や水管理等の栽培管理状態の違いによって、生産されたコメ中のカドミウム濃度は年によって変動することが観察されています。

また、玄米に含まれるカドミウムは、とう精や、洗米、炊飯過程を経ても、含有量はほとんど減少しないことが観察されています。ただし、米糠中のカドミウム濃度は、玄米及び精米と比較して高い傾向がみられるそうです。

日本のカドミウム規制値

現在、食品衛生法の基準値は 1.0 ppm 未満(玄米)から 0.4 ppm 以下(玄米、精米)に改正されました。食糧庁は、平成9、10年度にかけてカドミウム非汚染地域を対象にコメ(玄米)のカドミウム濃度の全国実態調査を行いました。総分析点数は37,250点でカドミウム濃度の平均値は0.06 mg/kgでした。

分析したコメのうち、カドミウム濃度が1.0 mg/kgを超えたものは、1点のみでした。0.4 mg/kgを超えたものは、94点(0.2%)、0.2 mg/kgを超えたものは、1,244点(3.2%)でした。

当社では常に販売米の監視を継続し、カドミウムや重金属、残留農薬を含まないお米を供給できるよう努力したいと思います。

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