ササは邪気や病魔を払い幸運を運ぶ植物といわれますが、とりわけ普通のササに比べ、色、香り、生命力が格段に強い母子里笹は、神秘的なパワーをもつ植物として珍重されてきた歴史があります。中国の明の時代に著された草木を体系したといわれている書物「本草網目」にも笹は登場しています。
笹は古くから庶民の間で活用されてきました。笹を黒焼きにしたもの、煎じたもの、もみほぐした汁などが、生活の中で様々に利用されていたと記されています。また、笹の食品に対する防腐作用にも昔の日本人は早くから注目し、笹寿司や笹団子、笹酒などとして日常や祝いの生活のなかにしっかりと根づかせてきたのです。
栽培地の環境
笹ササは世界的に見ても、日本やサハリンの南にしか自生しない日本特産の植物です。Sasaは国際共通語の学名です。自生しているササは、どこのササでも薬効は同じかといえば、決してそうではありません。自然環境、とりわけ大気汚染、有害農薬、土壌成分が大きな影響を与えるからです。
AHSSの原材料である母子里笹は普通のササに比べ、色、香りはもちろん生命力も異なり、人工の影響が全くない希少な自然の薬用植物そのものです。その神秘的なパワーには図りしれない力が感じられます。その意味で最も良質とされているのが、真冬はマイナス41℃を記録する厳寒の地、大気がすみきって環境汚染がゼロに近い、天塩山脈のふもと北海道幌加内母子里の山中に自生するクマ笹(母子里笹)です。
「ササ博士」の異名を持つ潟Rスモバイオス菊地社長は、そんな母子里笹の持つ効能に着目し、日々研究を重ねています。笹の生命力は強く、空気を浄化し、その地下茎は密生し土砂流出を防ぎ、何よりも大切な清水をたくさん貯えてくれるなど、その功績は大変なものであり素晴らしい可能性を秘めた植物なのです。
ササの採取時期
ササは非常に吸着力が強く、車の排気ガスなども吸着するので幹線道路より4km以上山に入った所で採取されています。幌加内町では7月20日〜8月20日頃までの約1ヶ月間で1年分のササの採取をします。
ササの柔らかい若葉には、沢山の虫が群がります。ところが、ある時期からササには全く虫がよりつかなくなり、ササを食べた虫は死んでしまいます。これは、ササは毒性のある成分もたくさん蓄えており、そのような状態のササは使ってはいけないということなのです。
ササは全部で九枚の葉を出し、その内の5〜6枚目まではとても栄養成分を豊富に含んでいるのですが、8枚目と9枚目の葉には虫から身を守るための強力な殺菌、防腐作用を持つフェノールという成分がある時期から見る見る増えていくのです。ですから雪解けのおそい幌加内ではササの葉を採取できるのは、若葉が充分に育つこの約1ヶ月間にかぎられてしまうのです。
オオバエゾヨモギ若芽
蓬(ヨモギ)はキク科ヨモギ属の多年草です。北海道から本州の近畿地方にかけて、大蓬(オオヨモギ)や山蓬(ヤマヨモギ)など非常に多くの種類が分布しています。 蓬(ヨモ ギ)に比べて大きく、草丈は150〜200センチにもなります。
ヨモギは、古来より薬草として親しまれ、よもぎ茶やよもぎ餅のように食用としても長く利用されてきました。主要成分としては、シネオール、α−ツヨン、葉緑素(クロロフィル)、タンニン、カルシウムや鉄などの各種ミネラルや、ビタミンA、B1、B2などが含まれています。よもぎ特有の爽やかな香りの精油成分:シネオールは、お腹の不調など様々な症状に役立つとされています。