天然香料とは、天然に存在する有香物質を原料から、抽出、濃縮、搾油、蒸留などの分離操作により採取したものの総称です。香水の主な原料である植物性香料は、植物の枝葉、根茎、木皮、樹幹、果実、花、つぼみ、樹脂などから得られる植物精油が主体です。他にも、動物性香料がありますが、ムスク、シベット、カストリウム、アンバーグリースのわずか4種類程度といわれています。
芳香療法(アロマセラピー)の有効性はなにも植物の精油だけに限ったことではありません。古くから香水の効能を記した奇跡の物語が世界各地で語り継がれてきました。天然香水には無限の可能性が秘められているのです。
まほろば香水は単に身に纏う香りとして一級品であるだけではありません。疲弊した現代人の心の奥深くに癒しと安らぎを齎す最高のツールでもあるのです。日々の生活に疲れ果てた時。人生の大きな壁を前に立ち竦んでしまった時。きっとまほろば香水があなたの手助けになるでしょう。
心が疲れたら
手のひらに1プッシュしてよくすり込みます。
手のひらに顔を近づけ、深呼吸しながらゆっくり香りを吸い込みます。
数分ほど続けてみてください。
荒んだ気持ちが和らいでいきます。
先日、エッセンチアの篠原先生の所に立ち寄った。何気なく新しい香水を作ろうかと思ったからだ。出してくれた新しい素材の天然香料。調香師になった気分で、 0−1テストしながら思った。その一つ一つを嗅いで、これだ、これでない、と判断している自分。この好き嫌いは、果たしてどこから来るのであろうか。
嫌いなものでも、製品化されているのはこれを好む人があったためだろう。それは、経験、言ってみれば個人の過去の記憶を辿っているようにフト思えた。人は、記憶以外のものはイメージ出来ない。だから、夢も人生も過去の記憶から生まれた産物に他ならないかもしれない。
新しい素材の天然香料のうち気にかかった香料が15種類集まった。その中でも、フランキンセンス(乳香)とスパイクナルドに惹きつけられた。聞けば、乳香はイエス誕生に駆けつけた東方の三博士が献じたといわれる香料であり、ナルドは死を迎えるイエスの体を拭うマグダラのマリアが買い求めた一品だという。1912年、ツタンカーメーン発見の時、古い香壺から鮮烈な臭いを発していたという。
嗅覚は人間の古い原始感覚器であるとされている。イスラエルの写真も音楽も食べ物も聖書も当時を思い出させるには遠いが、これらの香料の一嗅ぎは、ある種、荘厳な実在感を持って記憶を呼び覚ますような鮮烈な作用があった。この香水を名づけて「ANCIENT WISDOM 太古の叡智」とした。
フランキンセンスの樹脂は、最も古い時代から薫香を得るのために使われていた物質であると考えられています。現在でも、インドや中国の寺院や祭壇で使用され、落ち着きのある香りを周囲に漂わせています。古代エジプト人は、薫香以外にも、女性の若返りパックの原料やミイラの防腐剤にフランキンセンスを使用していました。
イエス・キリストが誕生したときに、東方の三博士が黄金、ミルラ(没薬)と共にフランキンセンスを贈り物として捧げたことは有名な話です。当時フランキンセンスは黄金と同等の価値を持つぐらい貴重なものとして取引されていました。
この香水はつけた直後のトップノートだけでなく、時間か経過したラストノートでさえも、会う人すべてが「とても爽やかな素敵な香り」と感じる。誰もがいったん使い出すと手放す気にはなれず、「1日中香りを楽しんでいたい・・・」そんな想いに駆られる。なんとも不思議で魅力的な香水だ。
和装洋装を問わず、オフィスでもアフターでも使える稀有な香りである。特筆すべきは香りがもたらす心の安らぎである。なんともいえない清々しさに、魂の奥深くが包まれるのである。人とは違う香り、荘厳で崇高な香りをお探しの方に、ぜひおすすめしたい。
PS
私の場合、特に強く感じるのがこの香りを纏うと、人としての「位を高く」持てるような気分になります。まさに威風堂々、物事の大極を見極める余裕のような感覚が芽生えるのです。男性や特に丹田に気を集中させたい方にはお薦めと思います。「根性無し!ヘタレ!」と呼ばれる自分を変えたい方にも良いかもしれません?(笑)
その香りは花園を思わす、華やかで明るく、しかも清楚な感じを醸してくれている。立ち上がる初香、中に露われる香、最後に止まる余香、その連続性も申し分ない。名を「Floral Bouquet <フローラル ブーケット>」意訳して「心の花束」とした。
何と使われた天然香料のフラワー系は13種類、柑橘系が4種、ベースが6種類、計23種類にも上った。中には一滴が300〜500円という貴重品10種類ほど入っている。篠原先生に拠ると、世界でもこれだけ貴重な天然香料が入っている香水はめったにはない、と言う。何せその精油は一滴で、チンキの30L分になり、煎じ薬の300L分にもなるという。一つの精油中の成分は3000から5000種類。
それが重ならなかったとすると、少なくても69,000から115,000種類にも達する。半分に見積もっても35,000から60,000という膨大な成分が濃縮されている訳だ。これだけでも有難くなる。精神的安定と高揚、薬用的効能は当然高いように思う。その値は高いように見えるが、その材料と手間と時間と効果を考えたら、そうはとても思えないのだ。むしろ、篠原先生は良心的な価格を設定してくださっている。もし市販されるような設定であったなら、幾倍にもなるであろう。
一部フローラル系だけでも公表したい。「チャンパカ、パルマローザ、イランイラン、ネロリ、マグノリア、イリス、メリッサ、フランジュニパー、ゼラニウム、カーネーション、ローズ、ジャスミン、チュベローズ」。その他に、T:太古の叡智と同じくスパイクナルド、とフランキンセンスが入っていることも付け加える。それは、イエスを慕うマリアの香りとしたかったものだった。
たとえ男性であっても、時には花の香りに包み込まれていたいような心もちになることがある。先日、まほろばの宮下社長から新作の香水についてお話を伺っている時、「女性向けの花の香りだが、私はこれが好きで使っている」とお話されていたので、早速、私も使用してみた。柔かな花の波動に身を包み込まれるような、なんともいえない心地よさを感じる。これなら男性にもオススメできる。ハードな日常生活でお疲れ気味なら、ぜひ試して頂きたい。
本物の天然香料というものは、男女の区別無く気分を良くしてくれる。単なる性別や、年齢などという狭い範疇では、香りというものを推し測ることはできない事に気づかされた。 40代の妻、20代の娘ともに、彼女たちの新たな香水のレパートリーに加わったことは言うまでも無い。・・・体というのは不思議なものである。これだけ贅沢な本物の天然香料だけを使用した香りをいったん覚えてしまうと、一般香水の合成香料が不快に感じてしかたがない。
PS
心の花束はまさにアロマセラピーの決定打ともいうべき癒しの香水です。「もう疲れた!消えてしまいたい!どうにでもなれ!」人生でそんな気分に陥ることは誰にでも何度でもあるものです。そんな時、誰かが優しく手を差しのべてくれるほど素晴らしいことはありません。心の花束の香りは神の恩寵(おんちょう)を具現化する植物の愛そのものです。誰もが花の美しさに心和まされるように、優しくあなたの心を愛で満たし、穏やかに癒してくれます。