*ルイボスティーの歴史
ルイボスティーとは、アフリカ大陸最南端、南アフリカ共和国のごく一部の山野にのみ自生する、針葉樹の一種ルイボス(現地語で「赤い灌木」の意)学名アスパラサス・リネアリスの細かな葉を採取して発酵後、乾燥させた健康茶(ハープ茶)です。原住民が古くから不老長寿、万病への妙効を信じて愛飲してきたものを1900年代初頭にロシア系紅茶商人がヨ−ロッパへ紹介し、ついで1930年頃、現地の開業医で市長も勤めたイギリス系のP・F・ノーティエ博士が品種改良の末、人工栽培による農産物化に成功しました。 味・香り・色彩ともに優れ、環在では同国の重要な輸出産品として、生産、加工、品質管理が政府の肝いりで行われています。
*日本での研究
様々な顕著な諸作用に対して、熊本大学医学部の前田教授(医学博士・農学博士)、愛知医科大学加齢医科学研究所の中野昌俊講師(農学博士)らが多くの研究成果を発表しています。ルイボスティーには、強力な抗酸化作用ならびに活性酸素消去作用・(スカベンジ作用)が確認されており、その作用は他の野菜類などの数倍ないし数十倍にも達します。
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*ルイボスティーの特殊な栄養成分
コーヒーとか紅茶、日本茶などには多くのカフェインとタンニン、そして農薬が含まれています。しかし、ルイボスティーはそれらの飲み物と違って、農薬とカフェインは全く含まれないうえ、タンニンが極めて少ないのが特徴です。さらに、ミネラル含有量がとても豊富なうえ、とくにリンとカルシウムが飲食物としては理想的な一対一の構成比で、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが、人間の体液組成比率と極めて似ています。このことはルイボスティーが人体に馴染みやすく、細胞の活性化に寄与しやすいことを示していると考えられています。
日本茶や紅茶には通常4種類のカテキンという苦味のある物質が含まれていますが、ルイボスティーにはそのいずれも含まれていません。カフェインは神経を興奮させる働きがあります。この神経を興奮させる働きは私たちの日常生活で、プラスに働く場合とマイナスに働く場合があります。カフェインがプラスに働く代表例は、頭をすっきりさせるために飲む朝のコーヒーあるいは紅茶でしょう。また、マイナスに働く代表は、夜これらの飲み物を飲みますと眠れなくなることでしょう。そのために、カフェインをわざわざ除いたコーヒーも販売されているのです。 |