時代は熱水抽出法から「循環多段式加圧抽出法」へ |
機能性食品の品質は抽出法で決まる |
健康を増進し、病気を予防するために、機能性食品(サプリメント)を使うことは、いまでは常識です。のみならず、最近では、サプリメントの成分について気にされる方が増えています。サプリメントは、おもに植物に含まれる成分を原料とするものが多いので、原料の質とともに、その抽出法が品質のカギをにぎっています。一般に、植物の成分(ちから)を抽出するときは、植物の葉や根を煎じる方法(熱水抽出法)が用いられます。
よく知られているのが、漢方薬ですが、この方法だと、成分(ちから)を少量しか取り出せません。これは、熱水だけでは、植物の頑丈な細胞膜を破ることができないため、植物細胞の中にある濃密な成分(ちから)を搾り出せないことが原因です。また、抽出するときに酵素を使ったり、化学的な処理をする方法もありますが、白然の植物成分(ちから)を壊してしまいます。この限界を「植物の細胞膜の圧力」に着目して克服し、従来の数倍〜数十倍もの成分抽出に成功したのが、バイオメディカル研究所が開発した「循環多段式加圧抽出法」と呼ばれる新しい技術です。 |
植物の”圧力”が抽出法の秘密 |
循環多段式加圧抽出法のポイントとは、簡単にいうと、原料の組成、構造、成分に合った熱処理温度と所要時間の設定であります。従来の熱水抽出法は、100℃で長時間煎じるため、抽出したビタミン、アミノ酸は一部分壊れたり、多糖類などといわれるものは、ほとんど抽出されていません。 |
-循環多段式加圧抽出法のプロセスについて- |
第一工程 |
クマイ笹やきのこを1回から2回加圧熱水抽出します。温水によって硬い組織を柔らかくし、その上で気圧を加え、多糖類をしばりつけているビタミン類やミネラル類を解きほぐしていく工程です。 |
原料確保 |
↓原料検査(異物除去、生産地、生産者確認、成分、重金属、農薬検査) |
第一次加圧抽出 |
↓主として、ミネラル、ビタミン、アミノ酸抽出 |
第二工程 |
第一工程でとれたエキスと含水固形分を分離し、含水固形分に飽和水蒸気による加圧熱水処理をする第二工程に入ります。ここでは高い圧力をかけ、まだ絡みあっている部分を解きほぐします。これはものすごい圧力ですが、笹を含めて植物はそれほどのパワーをもって生き抜いているのです。 |
第二次加圧抽出 |
↓主として、ミネラル、アミノ酸、多糖類抽出 |
加圧熱水処理 |
↓加圧熱水処理 細胞膜の分解 |
第三工程 |
第二工程で処理した含水固形分を再度、加圧熱水抽出します。この2つの工程を通じて、主としてアミノ酸、多糖類(アラビノキシラン、β-グルカン)、リグニンが抽出されます。 |
第三次加圧抽出 |
↓主として、ミネラル、アミノ酸、多糖類(アラビノキシラン、β-グルカン)抽出 |
珪藻土濾過 |
↓ごみ、微粒子などの除去 |
減圧濃縮 |
↓低温真空減圧濃縮 |
二重管式完全殺菌 |
↓110℃10秒 |
製品 |
↓ |
商品化 |
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抽出工場の秘密 |
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成分抽出率の比較
その1クマササ |
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※グラフ解説
従来抽出法で製造された一般的なクマササ製品の場合、AHSSのような特殊な活性物質(多糖体・抗菌物質等)は得られません。AHSS(笹多糖体エキス)は、上の図でもわかりますようにアラビノキシラン(アラビノースとキシロース)を理想的な割合で、一般的な笹エキスにはみられない程多量に含有しています。 |
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多糖体をまったく検出できないものや、葉緑素を化学的に加えた粗悪な熊笹エキス商品が
高価格で販売されており注意が必要です。 |
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成分抽出率の比較
その2 きのこ |
グラフ1  |
グラフ2  |
※グラフ解説
例えば、最近注目されているβ−グルカンという多糖類の抽出量を比べたグラフ1をご覧ください。熱水抽出法との差は歴然としています。もちろん、熱水だけでなく、酵素を使ったり、化学的な処理をする抽出法もありますが、この場合には食塩と同様に自然の成分構成が壊され、成分の力が失われます。では、栄養成分がきちんと抽出されているかどうかを確認するにはどうすればいいのでしょうか。その一つの方法として「力価」 の分析があります。グラフ2は、β−グルカンが含まれるとされるアガリクス茸、きのこエキスの各社の機能性食品と、循環多段式加圧抽出法による混合きのこエキス「ハイブリッドグルカン」を対象に、「TNFα(腫瘍壊死因子)」という物質の誘導活性力を比較したものです。グラフのように、このレベルも各製品のあいだに著しい差が見られました。ちなみに、A社アガリクスも、K社アガリクスも有名メーカーによる製品で、A社のきのこエキスも、多くの医師ががん治療に使用していると本などで紹介されています。「効いた!」「治った!」という宣伝文旬だけが氾濫しているなかで、機能性食品の成分の科学的なデータをきちんと見定めることが求められる時代になってきました。
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循環多段式加圧抽出法(菊池式抽出法)の開発者挨拶 |
●新しいバイオ技術が新しい医療システムを創り出していく
人類は長い歴史を経て、今ようやく本物の「生命の時代」を迎えようとしています。「生命の時代」への変革、それが21世紀の役割だと位置づけてみると、沢山の変革が必要になってきます。その最も重要なひとつとして、医療、福祉があげられます。医療が巨大なビジネスと癒着したひずみやゆがみの構図は決して人間本位、生命を大切にする医療ではありませんでした。
しかし、科学万能主義の錯覚から生命優位に気付いてみると、まだまだたくさんの可能性、選択肢が見えてきます。今「何の為の医療なのか」の問いかけが、世界的規模で広がりつつあります。勇気をもって「新しい医療システムの構築」を始める時がきました。弊社、研究所も微力ながら、バイオロジカルを基に本物の機能性強化食品を追求して、その役割の一端になりたいと願っている処です。
さて、現在、健康ブームのなかで、信頼できる化学研究・分析を欠いた機能性食品は氾濫しています。バイオメディカル研究所では、植物・きのこ類から活性状態の栄養成分を多量に抽出できることが多くの分析データで確認された
「循環多段式加圧抽出法」(特許第3212278号)による機能性食品を提供し、病気治療だけでなく、本来的な予防医療体制づくりを進めています。
菊地眞悟プロフィール
1944年 樺太(サハリン)に生まれる
1958年 帰国。父の入植と共に北海道で育ち、現在、北海道雨竜郡幌加内町に住む。
1970年 農業経営を続けるかたわら笹の研究を始める。
1992年 日本植物活性研究所を設立、同研究所所長。現在、笹製品の生産と研究活動を行なっている。「ササ博士」と異名をとるほど、笹について造詣が深く、とりわけ植物エネルギーの研究と製品化では、日本の第一人者として注目されている。
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同抽出法は、従来の熱水抽出法に比べて数倍〜数十倍の量の成分を抽出でき、その活性状態はヘリコバクター・ピロリなどの除菌実験などによっても実証されています。この抽出技術を軸に医師と薬剤師をつなぐ新しい医療システムの実現をめざすバイオメディカル研究所のネットワークにぜひご参加下さい。
所長 菊地 眞悟
循環多段式加圧抽出法は、
開発者の名前をとって菊池式抽出法ともいわれています。 |