様々な生活習慣病予防に期待 豆は、大きく「大豆」「小豆」「いんげん豆」の3種類に分かれます。大豆には、一般的な黄大豆のほかに、黒豆、青大豆があります。「畑の肉」といわれるほどタンパク質が豊富で、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養もたっぷり。特に血中コレステロールを下げるリノール酸、高血圧や動脈硬化を防ぐレシチンなど、骨粗鬆症や更年期障害に効果的な成分が注目されています。 便秘に効く小豆 赤飯やあんに使われる小豆には、100g中11.8gとごほう以上に食物繊維がいっぱい。強い抗酸化作用を持ち、ガン予防によいとされるサポニンも豊富。いんげん豆は、カリウムを多く含む金時豆、白金時豆のほか、白あんなどの原料になる白いんげん豆など種類も豊富。 大人気のひよこ豆 最近では様々な豆が輸入されています。特にペルシャ原産のガルパンゾは日本でも人気があり、ひよこ豆と呼 ばれています。カルシウム、鉄、カリウム、ビタミンB若を豊富に含み、インドやモロッコ料理には頻繁に登場。豆はいずれも開封後は密閉容器に入れ、高温多湿を避け冷暗所で保存を。 豆※古事記の五穀起源の神話には、人間の命にとって大切な五穀として、米・麦・粟・小豆・大豆があげられています。重要なタンパク質や脂肪源として古くから日本で作られてきた重要な穀物のひとつです。
☆その他の雑穀
江戸時代からおなじみ 生育期間が短く、冷害などの悪天候にも強いとして、日本では古くから栽培されてきた作物。今では製粉して麺にしたものが一般的ですが、江戸時代以前には、そば粉を雑炊やすいとんにして食べるのがふつうでした。ゆで汁に栄養分が流れてしまうため、そば湯も飲むのがおすすめ。三角錐の形の粒が特徴的です。 酒好きには強い見方 タンパク質、ビタミンB群、カルシウム、鉄などのミネラルのほか、血管を強くし、血圧降下の働きをもつルチン、疲労回復や炎症をやわらげる効果のあるパントテン酸、脂肪肝や肝硬変を防ぎ、肝臓を保護・強化する働きのあるコリンなどの成分が豊富で、お酒飲みの酒害を抑えることも有名です。密閉容器こ入れ、冷蔵庫で保存。半年以内に使い切りを。 そば米※かたく黒い、とがった殻から実を取り出したもの。生育期間が短く、夏と秋に収穫できます。奈良時代に朝鮮半島から伝わり、当時は不作に備える作物として栽培されていました。粉にして麺を作るほか、焼酎やそば酢の原料にします。